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靴をマーブリング染めにしてみた話

マーブリングとは

マーブリングとは水溶液の水面に何色もの絵の具を落として、その絵の具を串で混ぜたり、櫛を通したりして、水面に模様を描き、そしてその水面に紙を載せて、紙に写しとる技法です。
歴史は古く、発祥は明確ではありませんが、西洋ではトルコのエブル紙、東洋では日本の墨流しが歴史があると言われています。
ちなみにイタリア、フィレンツェにはルネサンス時代にトルコからヴェネツィアの港を経由して、たどり着いたとされていて、芸術が発達し、製本業も盛んな職人の街フィレンツェで発展したと言われています。らっくあまるもはフィレンツェでマーブリングの技法を習得し、帰国後オリジナルのプロダクトを制作するアーティストです。

写真:らっくあまるもの制作風景

らっくあまるもは何する人?活動事例をご紹介します。

写真:アーティストらっくあまるも

今回は、直接スニーカーに染めてみたのですが、私は本来、紙をマーブリング染めにすることをベースにしているマーブリングアーティストです。(布専門に染められるアーティストの方もおられます。)
自身で染めたマーブリング紙を使い制作したプロダクトや、マーブリングデザインとしてプロダクトとかけ合わせたりもしています。
また、魅せるアートとしてのマーブリングをインスタグラムをはじめとしたSNSやブログで楽しく発信したり、制作する過程の驚きや面白さを、企業様の企画でのワークショップ番組へ出演を通してマーブリングを知らない方に楽しんでいただけるような活動もしています。

スニーカーのマーブリング染めに挑戦

前置きが長くなりましたが、今回はスニーカーをマーブリング染めにしてみました。
布のスニーカーを使用しています。
凹凸のある構造の靴でも、マーブリングなら染められるかもしれないのですが、私は柄を見せたかったので、平らな靴を探しました。

写真:制作前の無地のスニーカー

平らな靴って意外とどこでも売っています。市販の靴なので撥水加工とかされてたらアウトだなーと嫌な予感もしていたのですが、結局、杞憂に終わり、無事染めることができました。

写真:パステル色のマーブリング染めの靴制作風景

今回は、らっくあまるもの長年の課題。日本人の感覚で、お出かけに使えるような、さりげないけれども華やかな色使いがしたいなーと思っていて、私の好きなパステルカラーを使用しました!銀色もいれてみました。

写真:パステル色のマーブリング染めの靴制作風景
写真:パステル色のマーブリング染めの靴制作風景

タテ×ヨコ×深さが靴を上回る大きさのトレイを用意し、マスキングテープで絵の具がついて欲しくない部分をカバーします。あと、色が淡かったので靴の裏に手持ち部分をガムテープで補強しました。※商品によっては ガムテープ の粘着が靴底に移ってしまうかもしれないので注意!!
そして、水面に模様を描き、気泡が入らないようにそろーっとつけます。
その後、再度絵の具がつかないように、ドライヤーの風を水面の残った絵の具ににあてて、絵の具を避けます。

写真:パステル色のマーブリング染めの靴制作風景

そして、汚れがつかない場所で静かに乾かします。

写真:パステル色のマーブリング染めの靴

技術的なことをいうと
踵の面などは、足の甲の部分と違って、構造的にどうしても染めづらいです。一度水溶液に濡らしてしまった靴は、乾くまでは、再度、絵の具の載っている水面につけても、染め直すことができないので注意が必要です。
本当にそろーっと気を付けて一度で染めるようにしました。

出来上がりは?

写真:パステル色のマーブリング染めの靴

やはりパステルカラーなので少し弱いなーって感じですが、私は個人的に大好きな風合いになりました。ですが、こちらの靴実は、後日もう少しパキッとした色合いに染め直したので、幻の靴になってしまいました。。。

リベンジの二足め

1回めに染めた淡い靴を、パキッとした色合いに染め直そうと思い立ち、リベンジしました。
女の子っぽいバレーシューズのようなパンプスのような形の靴なので、思い切って赤に染めてみようと思いました。

写真:赤色のマーブリング溶液

今回はボール型のトレイを使用。

色も濃いし、ワイルドにラバー部分まで染め上げます。

写真:赤色のマーブリング染めの靴


濃い色は絵の具が乗り切れずににじむのではないかなーという気持ちも杞憂に終わりました。
とっても可愛い感じにそめることができました。

写真:赤色のマーブリング染めの靴

ちょっと幼い感じもしますが、ワンポイントのお洒落コーデで大活躍するのではないかと思っています

話はそれますが、靴を見ていると”赤い靴履いてた女の子”のうたを幼児以来思い出し、ググってみたのですが、私は異人さんに連れられてを曾祖父さんだと思い込んでて、”ひい爺さんに連れられて逝っちゃった~”のだと思っていて、幼児ながらに末恐ろしい歌だなあと今までうっすら思ってたのですが、そこの誤解が解けて二十数年ぶりに安心しました。女の子が生きててよかったです。

余談はさておき笑

写真:赤色のマーブリング染めの靴

今回も、素敵な作品ができて良かったです!

絵の具、水溶液はらっくあまるもが普段から調合しているものを使用しています。
材料に関しては非公開なのですが、また、ワークショップ等で皆様に触れていただける機会がありましたら幸いです。
あと、ご自宅で簡単にできるマーブリングアートを日本郵便様の企画にて以前ご紹介させていたのですが、また、ゆくゆくレシピ等記事にもしていきたいと考えています。

写真:赤色のマーブリング染めの靴

自前なので、すぐ絵の具が取れるかもしれないなとビクビクしています。なのでしっかりコーティングしてから優しく使用したいと思います。※万が一、残念ながら絵の具の取れが激しい場合はこちらでレポートしようと思います。

靴はサイズや個人差などもあったり、常々商品にすることの難しさを感じているのですが、オーダーメイドで制作させていただくことは可能だなあと思っています。

衣装靴や染めたい靴などありましたらお気軽にインスタグラムDMもしくはコンタクトページよりご相談ください!
お見積もり等やご相談等お受けいたします。

写真:パステル色のマーブリング染めの靴

投稿者について

らっくあまるも
マーブリングアーティスト
2017年、フィレンツェの伝統工芸マーブリングの技術を習得するため、単身イタリアのフィレンツェへ移住。
日本へ帰国後は習得したマーブリングの技法を生かし、自身のアートプロダクト製作、
ワークショップ出演や展示、SNS等でのデモンストレーションを実演しながら、日本で活動するアーティストです。
アーティスト活動の原点である大好きなイタリアとのつながりや経験、自身のマーブリングアートに関する活動内容など、独自の視点で発信しています。