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らっくあまるものBLOG

私の女子一人旅の中でダントツに思い出深いのがランペドゥーザ島(Isola di Lampedusa)。海の透明度が高いリゾートで一人旅女子がうろうろした結果、かけがえのないものと考えさせられるお土産話ができました。
そして、透明度が高い海で船は浮いて見える島なのか?
前半では、バカンスに行きたい旅好きたちの参考になればいいなと思う情報を詰めました。
後半では、自分にしか見れない綺麗で面白い景色を発信するらっくあまるもの今につながる、私の見てきた景色を。

ランペドゥーザ島とは

地中海に浮かぶ島で、イタリア最南端、シチリア島南方にある島です。
海の透明度が大変高く、船が浮いたように見え、観光地として知られています。
アフリカに近いことから、植物や気候などアラビアンな一面をもつ。3月から7月はシロッコ(scirocco サハラ砂漠からの南風のことで湿気を帯びた風)の影響を受けやすい土地で、シロッコが吹くと少しだけ海の透明度は下がり、湿気を帯びた空気となる。
また、アフリカ大陸に最も近いヨーロッパのため、アフリカからヨーロッパへ向かう移民•難民の目的地となっています。受け入れ人数を大幅に超える大量の難民が到着し、問題の一面も抱えている島です。

ランペドゥーザ島への行き方

飛行機か船か水中翼船でいきます。ちなみに私は、飛行機を選びました。
日本から行くなら、オンシーズンの航空券はとてもお高いですが、目的地までの到達難易度からしても飛行機がオススメ。

バカンス期には主要な空港からの直行便がありますよ。私はブエリング航空でローマから行きました。ローマからは一時間半程度ととっても近いです。

また、ナポリやシチリアから船でアクセスする方法もあります。シチリアはポルトエンペードクレ(Porto Empedocle)という港からフェリーであれば約9時間、水中翼船であれば約4時間かかります。
私はいつもスカイスキャナーで検索します。船の場合はこちらのサイトから意外と水中翼船もフェリーも往復金額で20ユーロくらいしか変わらないようですね。

費用はどれくらい?

オンシーズンに行かれる方が多いかと思います。費用は正直まあ高いです。
私は一ヶ月半前に航空券とホテルを予約しましたが、オンシーズンでしたので、ホテルシングルの部屋4泊で¥41,275あと、航空券ローマ~ランペドゥーザで3万円を越していたと思います。
それでも行く価値がある場所です。
女子一人旅をしていて一番衝撃と満足感を受けたのがここ!ランペドゥーザ島でした。

泊まったホテル

ちなみに泊まったのは、Hotel Nauticです。オーナーのアントネッロ初め、ホテルの人がとっても良い人でした。初めに私、エアビー(Airbnb)でアパートを予約していたんですが、絶対にホテルに泊まってよかったです!!

ホテルの良き点

  • アクティビティがあったこと。オーナーのアントネッロの船で島一周クルーズ。各ホテルに要確認。ホテル以外でも島一周クルーズは体験できますよ。
  • 空港まで迎えに来てくれる(歩くと空港から市街地まで地味に遠いんですよ。)
  • アクティビティで仲良くなった他のお客さんとご飯を一緒に食べなと席を近くされる。(これはお節介だけどみんなでご飯を囲む文化のイタリア人にとっては普通のことみたいです)

エアビーなどのアパートは問題が起きると自分で解決しなきゃいけないので一人旅女子にはホテルがおすすめ!!

ご飯はどうしてたの?

レストランでご飯を食べたり、商店やお惣菜屋さんで購入し、テラスや公園、海辺で食べたりするのもおすすめです。夏のイタリアって20時でも明るかったりするので(感覚的には日本の19時がイタリアの21時半!)ご飯も食べれる場所が多く選択肢が自由な気がしてます。
一例を少しだけ。見直してたら行きたい場所がまた出てきちゃう。

とても種類が豊富で美味しかったです。
Gastronomia Martorana

カジュアルなビュッフェ式レストラン、かなり入りやすかったです!一人なのでビュッフェ式でちょっと食べができるのがとても素敵なんですよね。

サメも食卓に並んだので食べてみました。食感がすこすこしてました。
Ristorante La Lampara

治安とビーチの楽しみ方

観光地の部分と、難民受け入れの部分の棲み分けがされているようで、イタリア人のためのいわゆるリゾートである市街地は他の都市に比べても治安がいいように感じます。
イタリアはビーチで黒人が物を売り歩いたり、ジプシーがいたりするので、貴重品をビーチに置いておくことはNG。できればホテルで管理して、身軽で楽しみたいところ。
ただ、市街地からほど遠いスピアッジャ•デイ•コニッリ(ラビットビーチ)までくると、変な人はそこまでいなかったと思います。

イタリア人の文化、レジャーシート使わなくて、ビーチではパレオのような布を敷き、その上に寝転がります。私がとりわけびっくりしたイタリアは、意外とみんなビーチで読書をしていたり、クロスワードパズルしてるんですよ。。。そこに綺麗な景色があるのにも関わらず、思い思いの時間を過ごすのがイタリア流なのかも。

難民問題を抱えるランペドゥーザ島の一面

ちょっと違った角度からランペドゥーザ島を見ておきましょう。ランペドゥーザはヨーロッパの領土最南端のため、その位置から、アフリカ大陸からヨーロッパへ向かう移民•難民の目的地となっています。戦火や飢餓を逃れ、海を渡る難民たちの目的地となってきました。しかし、粗末な漁船に大勢で乗り込むため遭難が絶えず、また、悪質な斡旋業者も後をたたず、多数の死者が出ています。私が訪れる2017年の一週間前1日で1万5千人もの難民が上陸したらしい。どんな状態かとっても気に掛かったのでたくさんたくさん調べた。
でも、難民はただの数ではないこと。すごく気付かされたのがこちらの記事です。是非併せてご覧ください。
少ししんみりしちゃったけど、行ったからには探検します。

ランペドゥーザ島で抑えておきたいスポット

スピアッジャ・デイ・コニッリ(Spiaggia dei Conigli)ラビットビーチ 

なんといっても透明度の高い海が、観光資源のランペドゥーザ島。これだけは絶対外せない。
目の前にある島はイゾーラ•デイ•コニッリ。かつてはウサギが大繁殖していたのだとか。透明度が高すぎて、この海に入ってしまうと、もう他では入れないくらい。遠浅で海の色がとっても綺麗なんですよ。行き方は市街地から徒歩では厳しそうなので、バス、レンタルバイク、レンタルバギーなどでいくとよいです。

タバッカーラTabaccara

こちらは船が宙に浮いている様子を確かめられる場所。ボートで行くのが満喫できる方法かなと思います。ホテルのアクティビティか1日の島周遊ツアーに参加するのが良いと思います。
島の周遊ツアーはこちら
私が泊まったのはのはHotel Nautic

その他諸々、イルカ、ウミガメウォッチング、ヨーロッパへの扉Porta d’Europa、カーラ・グイトジャ Cala Guitgia、カーラ・クローチェ Cala Croce、Albero Sole など、あります!
個人的におすすめなのは、Chiesa Parrocchiale di San Gerlando(Church of Saint Gerland)
ここの教会は一度入って欲しいところ。

中の空気感が漁師の島ならではでとても衝撃を受けました。イタリアは街ごとに全く変わった景色を持っていて、それが街の中心にある教会に反映されているので面白いですし美しいです。教会って日本に居たら敷居が高いんですけど、ヨーロッパでは誰でも入れます(ミサや結婚式など例外あり)。イタリアは街に一つはメインの教会があったりするので、絶対に入るのがおススメです。大概無料で入れます。

島一周クルーズにいざ出航

ランペドゥーザ島を反時計回りで一周するクルーズで、ホテルのオーナーのアントネッロがオプションで開催。他のホテルや、ツアー会社も大体似ている模様。各ホテルがやっているかは要確認です。
3か所で、泳いだり、イルカをウォッチングしたり、お昼ご飯を食べたりしました。

船が宙に浮いている様子をChe volano!!っていうんだよ。
参加していたおばあちゃん夫婦に教えてもらった。
ランペドゥーザ島って大方イタリア人観光客のリゾートです。私以外は色んな都市から集まったイタリア人。だからそれはもうおしゃべりで、船内は絶対誰かが喋っていた。
イタリア人の女性、一見気が強そうに見えるけど、みんなめちゃくちゃ優しいんです。私にもたくさん沢山声をかけてくれて、本当に良くしてもらった。写真撮ってあげるから!海入ってきなよみたいな感じで。お節介好きみたいなマンマ的なところが私は大好き。

海はめちゃくちゃ透明度が高く、言ってしまえばプールのようで、十メートル先も見えています。
ちなみに水深は5メートルくらいあるので立ち泳ぎしないといけません。イタリア人みんな泳げていたのすごいと思った。

お昼ご飯は、海鮮メインの美味しそうなお料理とワイン。めちゃくちゃ美味しかったの。

食後は、シチリアならでは?のカフェ。をアントネッロが振る舞ってくれました。

食後はみんなでゆっくり。おしゃべり上手なマリオの話をみんな聴きながら海に浮かんで。とっても楽しい時間だった。
途中で私と数人しか海に浮いてない時、メデューサ(クラゲ)が出たって言っててメデューサの単語が何なのか出てこなくて、サメだっけなんだっけって思って、みんなに上がらなくて大丈夫なのー?って泣きそうに聞いたのもとっても良い思い出。とはいえクラゲも怖い。

イタリア語には慣れてきたとはいえ、まだまだな私は、立ち泳ぎしながら頭もフル回転させないといけないという、”泳ぎながらイタリア語”頭脳体力耐久レースみたいな状況になって、私が大切にしている、らっくあまるもにしかみられない景色が存分に見られた時間だったなと何年経った今も思う。

それから島の西端付近、洞窟を船で探検したり

沖に出て、ほら、イルカ発見。

エンジンを止めて、みんなで船から四方八方目を凝らします。すると優雅にでてきたイルカ!
イルカに会えるかは運なので会えてよかったです!
そして一周して帰港。ほぼほぼ丸一日とっても楽しかった。

丸一日一緒にいたら仲良くなっちゃうよね。
なんせイタリア語が上手いわけでもないのにみんながハルナハルナと可愛がってくれて、最後にみんなにありがとうございましたって言って写真を撮ったのが一生の宝物。フィレンツェに帰ってしんみりしちゃいました。とはいえランペドゥーザ島は狭いからビーチでも会っちゃうし、ご飯も一緒に食べたり、帰りのランペドゥーザ空港でもマリオに会っちゃって、ローマに着いた時にはマリオが知らない女性とフライト中に仲良くなっちゃってて、おしゃべりすぎるし、ランペドゥーザを訪れる観光客はイタリア各地から集まったとはいえどもイタリア人のアイデンティティを感じた旅でした。

ランペドゥーザ島でのらっくあまるもスナップ

ロブスターと民芸品見間違う

アントネッロが”ハルナ見てみろ!”と厨房からシャコシャコ音を出す、民芸品を持って厨房から出てきたかと思ったら、本物のロブスターだった。
ロブスターって目を押すと身体をくねくね曲げて必死で動く習性があるらしい。
もちろん私はビビりまくって逃げました笑 夜にレストランでご飯食べてると近くの人が朝のロブスターであろう料理を頼んでいて、あれは絶対朝のアレだってなった。

お昼ごはんは果物ざんまい

果物屋さんで果物を買って、バスでスピアッジャ・デイ・コニッリ(ラビットビーチ)に向かい、果物を食べ、海に浸かる。

ガソリンの高さに笑っちゃう

ランペドゥーザ島は基本的にイタリア本土から食糧や資源を輸送しているので物価が高い。ちなみにガソリンは笑っちゃうくらい高い。

みんなの開放感がすごいです

飛行機で到着した時、みんなが拍手してめちゃくちゃ盛り上がったんですよ。映画とかであるやつ。あれってエアポケットから生還できた時にやるやつじゃないのか?笑

道をふらふら歩いていたら、いきなり俺は〇〇だ!よろしく!的な感じで握手され、名乗るんや!ってびっくりしたけどここではなんというか、違う都市で絡まれる怖い感じではない、みんな友達な空気感がありました。

道で魚を撮ってると、日本語で1月から12月までを言ってくれとおじさんおばさんにいわれて囲まれ、1~12月までを披露し、めちゃくちゃ盛り上がった時は流石に何やってんねんやろと思いました。

ナイフ片手に岩場から何かを収穫している家族

カーラクローチェ付近の岩場を散歩していると、ナイフ片手に岩場から何かを収穫している家族がいて、何してるのって言ったら、晩御飯のおかずをとってるって言ってて、ちっさな鮑みたいな小貝を食べてみなって渡されたの。

恐る恐る食べてみたんだけどニュルっとした小貝でした笑
美味しかった!ありがとうと言って別れたんだけど、お父さんが気をよくして、更に6こくらいとって戻ってきてくれたの。お腹いたが怖くて後で岩場にそっと返したのは秘密。

答え合わせ-そして船は浮いて見える島だったのか?-

答えは”浮かぶ”

Che volano!!!
ただ、写真に上手く収めるにはとっても難しいなと思います。ボートをチャーターしていれば可能かも。高さがそれなりにあるボートの上から見下ろすように撮るのがいいのでは?と思います。

ワンコのジプシーがいて目が離せなかった

透き通る真っ青な海のリゾート。コンパクトで可愛い街。
それ以上に、野良犬が多かった事があたしの心が打たれた大きな思い出です。
ホテルの入り口やスーパーの入り口。普通の街ではジプシーの人や黒人が紙コップを持って佇んでいるようなところで、ランペドゥーザは野良犬がいる。愛犬逃げちゃって観光客がそのまま帰っちゃうとかあり得るなと思います。しかも、どのワンコも目の輝きがなく寄ってもこない。毛並みが汚れてしまっていて、可愛いとは言い難い状態に。昔から、家でワンコを可愛がってきた私は、本当に心が痛みました。さすがに狂犬病とかもあるので触らずでしたが。

Googleマップではまだスーパーの前にはわんこがいる。らっくあまるもが頑張って、将来わんちゃん達の目の輝きが戻ってくるような何かできれば面白いなと思っています。

綺麗な海を見せてくれたさくらんぼビキニのおばあちゃん

日本の都市で生きているとなんとなく、海って夏にパリピやリア充が行く場所であり、一人で海水浴場は行きづらいのが私個人的なイメージの一つとしてあるのですが、イタリアは涼むために必要不可欠。もはや日本で言う温泉。のような位置づけでは?と、みていて思います。
スピアッジャ•デイ•コニッリ(ラビットビーチ)で、おじいちゃんとおばあちゃんが水のかけ合いっこをしていて、仲良くなり、シュノーケルを貸してくれ、見せてもらった世界はめちゃくちゃ青が透き通って綺麗だった。
おばあちゃんは、水色のチェック地に小さいさくらんぼを散りばめた柄の水着を着ていて、ポップだなとおもった。
日本では歳相応の色味を選んだり、人の目を気にしたりする歳相応って多いけど、
イタリアではやりたいことをし、着たい物を着て、その事を考えるまでもなく当たり前にやっている。
そう言った人を目の当たりにして、私の価値観がまた一回り成長した気がします。
ちなみに見せてもらった景色はこちら。絶景。

一人旅をしていた私らっくあまるもとは?

らっくあまるもはイタリア、フィレンツェにてマーブリング技法を習得し、現在は東京を中心にマーブリングのオリジナルプロダクトを製作・発信しながら、活動するアーティストです。
企業様とのワークショップや番組企画、映像作品に出演したり、マーブリングアートの制作過程の面白さや美しさを届けることもしています。また、イタリアで感じた文化なども発信したり、生きがいとしている面白い景色や美しい景色を見たこともシェアしています。
Instagramではマーブリングの制作過程の美しさや、色鮮やかな世界を発信していますので是非ともフォロー&いいねで応援してくださいね。

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